VWOでの仮説の優先順位付け
CROにおける仮説検証とは、通常、課題の解決や改善を行うために複数のアイデアを検証することを意味します。しかし、検証すべきアイデアは1つや2つとは限りません。アイデアのリストは無限にあり、全てテストするためには時間とリソースが必要です。
複数のアイデアがあったとき、どの仮説を優先して検証すべきか迷ってしまうかと思います。効果的に検証を進めるためには、仮説に優先順位をつけなければなりません。
この記事では、VWO Plan を活用した仮説の優先順位付けの方法についてご紹介します。
VWO Planでは、Observations(気づき)を作成し仮説を立てたら、次のステップとして、各仮説に優先順位をつけます。
優先順位をつけることで、科学的な方法で仮説を整理することができます。仮説がリストの一番上に近いほど、優先順位が高くなります。仮説に優先順位をつけるために、VWO Planには、目的を達成する可能性が最も高いと感じる仮説を評価するシステムが用意されています。
仮説を作成している間、それを評価するオプションが Prioritization Score (優先度スコア)のセクションに表示されます。
以下のパラメータに基づいて仮説を評価することができます。
Confidence(信頼度):1から 5まで(1が最も低く、5が最も高い)で、あなたがこの仮説で目的を達成することにどの程度の自信を持っているかを選択してください。
Importance(重要度):1から5まで(1が最も低く、5が最も高い)で、テストページ(仮説を作成したページ)への訪問者のランディングがどれだけ重要かを選択してください。
Ease(難易度):1から5まで(1が最も難しく、5が最も簡単)で、この仮説のための施策を実装する際の難易度を選択してください。
仮説を評価する際に考慮すべきこと
仮説の優先順位付けの目的は、ビジネスに最も関連性の高いテストを実行し最高のROIを得ることです。それに加えて、テストに優先順位をつけるときに考慮が必要な要因があります。
この改善を達成する自信がどの程度ありますか? - ターゲットとするユーザーペルソナのプロトタイプを作成すると、仮説の可能性を判断するのに役立ちます。ユーザー像をしっかりと理解していれば、その仮説がユーザーの不安や疑問を解消し、コンバージョンへと誘導できるかについて、学識的な仮説を立てることができます。
そのテストのトラフィックはどのくらい重要でしょうか? - そのページは多くのトラフィックがあるかもしれませんが、すべてのユーザーがコンバージョンするわけではありません。たとえば、商品購入の決済ページまわりの仮説は、製品詳細ページまわりの仮説よりも重要性が高い場合があります。
このテストの実施はどのくらい簡単ですか? - 次に、テストの実装のしやすさを判断します。この仮説を実施するためには、社内で多くの戦略を練る必要がありますか?この仮説によって考え出された施策案の設計と開発に必要な工数はどの程度でしょうか? その施策は、ビジュアルエディタだけで実装できますか、それともエンジニアがコードを追加する必要がありますか?