【トラブル】セグメント設定をしたのに、正常に機能しない


問題

セグメント設定をしたが、正常に機能していない。セグメントターゲティングがうまくいっていないのではないか。


解決方法

意図したようにセグメント設定が働いていない、というお問い合わせをよくいただきます。VWOのセグメント設定の仕組みをご理解いただき、必要な対応を取っていただくことで、問題は解消します。

この記事では、まずVWOのセグメント設定の仕組みからご説明します。その上で、ログイン状態を判別するクッキーを利用した例を用いながら、毎回セグメントを評価する方法を2つご紹介します。

セグメント設定の仕組み

VWOキャンペーンにセグメントを設定して一部のユーザーのみを対象とする場合、ユーザーがセグメントに当てはまらない限り、そのユーザーに対してキャンペーンが走りません。


ユーザーがセグメントに当てはまってキャンペーンの対象にされたら、そのユーザーのブラウザーに該当キャンペーンの VWO Cookie が書き込まれトラッキングされます。こうして、ユーザーが再訪問した際には、必ず同じパターンが表示されるようになります。


ここでご注意いただきたいのは、キャンペーンの対象にされたら、VWOでは VWOCookie を持っている限りセグメントの評価は行われない、という点です。セグメントが再度評価されないため、セグメントが変わっても VWO Cookie を持っている限り、最初に表示されたパターンが表示され続けます。

Tips: VWO Cookie(クッキー)の仕様については、こちらの記事を参照してください。

【FAQ】VWO Cookie(クッキー)の仕様を知りたい

例を用いてご説明します。

ログイン状態を判別するクッキーを利用した例

あるサイトで、ユーザーのログイン状態を isLogin クッキーで判別することにします。isLogin が 0 の場合は非ログイン状態で、 1 の場合はログイン状態です。


下記画像のようにセグメントを設定した場合、ログインしたユーザーしかキャンペーンの対象にされません。


ここであるユーザーの行動を追ってみましょう。


(ア)ユーザーが、非ログイン状態でサイトを訪問 すると isLogin 0 が書き込まれます。この状態でテストの対象にされませんし、データも計測されません。


(イ)ユーザーがその後ログインすると、 isLogin 1 が書き込まれて、セグメントに当てはまるためキャンペーンの対象にされます。この場合 VWO Cookie が書き込まれ、データも計測されます。


(ウ)ユーザーがサイトから離脱し、その後再訪問すると isLogin1 のままで、VWO Cookieも存在するため、表示されたパターンがそのまま表示続き、データが計測されます。


(エ)ユーザがログアウトしました。 isLogin が 0 に書き込まれす。セグメントに当てはまらないが、VWO Cookie が存在しているため、表示されたパターンが表示され続け、データが計測されます。


この場合、「ログアウトしたユーザーに、表示したくないパターンが表示される」「セグメント設定が上手くいっていない」と感じる方が多いようです。


これは、一度キャンペーン対象になったユーザーには同じパターンを見せ続けるという、VWO Cookie を用いた仕組みによるものであることをご理解ください。

毎回セグメントを評価する方法

では、上記例で「一度キャンペーン対象になった後でも、ログアウトしたら、パターンを表示せず、データを計測しない」ことを実現するにはどうすれば良いでしょうか。


ここでは、2つの方法をご案内します。前者はJavaScriptタグを設置する方法、後者はユーザーセグメントのSETTINGSを利用する方法です。

①JavaScriptタグを設置する方法

下記のJavaScriptタグをVWOタグの直前に設置し、テスト対象URLを開く時に毎回セグメントを評価させましょう。セグメントは毎回評価されたら、セグメントに当てはまらない限りパターンが適用されません。データも計測されません。


※実際には、以前VWO Cookieが付与されたので、テストの対象にはされています。再度ログインしてセグメントに該当した場合は、上記(イ)で適用されたパターンが表示され、データも計測されます。


ある1つのキャンペーンでのみ、毎回セグメントを評価したい場合:

<script>

  _vis_opt_check_segment = {

    '<キャンペーンID>': true

  };

</script> 


例:キャンペーン #10のみで、毎回セグメントを評価したい場合:

<script>

  _vis_opt_check_segment = {

    '10': true

  };

</script> 


Tips:キャンペーンIDを確認する方法は、こちらの記事をご参照してください。

【FAQ】キャンペーンIDを確認したい

複数のキャンペーンで、毎回セグメントを評価したい場合:

<script>

  _vis_opt_check_segment = {

    '<キャンペーンID1>': true,

    '<キャンペーンID2>': true

  };

</script> 

全てのキャンペーンで毎回セグメントを評価したい場合: 

<script>

  _vis_opt_check_segment = {

    'global': true

  };

</script> 


Attention!

このJSタグは、テスト対象ページにのみ設置してください。ゴールページには設置しないよう、ご注意ください。また、スプリットテスト(Split URLテスト)やパーソナライズ(最適化)キャンペーンでは、このJSタグを利用する事ができません。


②ユーザーセグメントのSETTINGSを利用する方法

ユーザーセグメントSETTINGSでは「ユーザーセグメントを確認するタイミング」など、細かい設定が可能です。


テスト対象ページへの訪問の度にセグメントを確認するには、下記の設定を行います。


1.左のカラムの一番下にある SETTINGS を選択します。


2. 下記項目を、プルダウン選択で表の通りに設定します。

Attention!

各項目の詳細については、下記ページをご参照ください。

SETTINGS(ユーザーセグメント)

3. 緑の 保存 ボタンをクリックして保存します。