多変量テストとは
多変量テストとは
VWOでは多変量テスト機能を提供しています。多変量テストとは、Webページ上で複数の箇所を変更し、その組み合わせを全てテストする手法です。 Multivariate Test、略してMVTとも呼ばれます。
例えば、2通りの見出しと2通りの画像を用意しテストする場合、多変量テストではそれを組み合わせて、4通り (2 X 2 = 4)のパターンをテストします。
「商品名を含む見出しの色」と「順位バッジ画像」を変更した下記の例では、この4通りです。
パターン1:コントロール(字:黒/背景:白)
+ コントロール (シール型)
パターン2:バリエーション(字:白/背景:青)
+ コントロール (シール型)
パターン3:コントロール(字:黒/背景:白)
+バリエーション(リボン型)
パターン4:バリエーション(字:白/背景:青)
+ バリエーション (リボン型)
多変量テストを行うと、どの組み合わせがコンバージョンレート(CVR)に最も影響を与えるか、導き出すことができます。
多変量テストのメリット
多変量テストをABテストと比較して、どのような場合に多変量テストが適しているか考えていきましょう。
ABテストでは、個別の変更の影響を計測するには、それぞれに対してテストをする必要があります。対して多変量テストでは、1つのキャンペーンですべての組み合わせをテストできます。その目的は、CVRに影響を与える最適な組み合わせを導き出すことです。多変量テストはABテストに比べて複雑ですが、Webマーケティングに比較的習熟した方はご活用いただけることでしょう。
実際は、ABテストでも変更を組み合わせた結果をテストすることができます。上記例でしたら、2通りの変更の組み合わせを、4通りのバリエーションとして登録すれば良いわけですが、これが3通り、4通りと増えてくると大変です。多変量テストは変更を登録すれば、その組み合わせは自動的に行ってくれることがメリットです。
Tips
ただし、多変量テストはトラフィックが少ないサイトには不向きです。組み合わせが増えれば増えるほど、パターン毎の配信比率が低下するためです。
複数の変更を含む仮説を立てたが、どの組み合わせをテストすべきか判断しかねている場合などに、多変量テストをお勧めします。