フォーム分析レポートの見方
VWOのフォーム分析を利用することで、フォームへの入力に関する詳細なデータを取得し、どの項目が入力しやすいか、何が離脱の原因になっているか把握することができます。
この記事ではフォーム分析のレポート機能をご紹介します。
フォーム分析のダッシュボードを開くには、メニューの 分析 >フォーム をクリックします。フォーム分析の一覧が表示されます。
レポートの構成
一覧から、レポートを見たいフォーム分析を選び、クリックします。DETAILED REPORTS タブからレポートを見ることができます。
レポートは2つのセクションに分かれています。
コンバージョンファネルレポート:このレポートは、フォームに到達した、入力した、フォームを送信したユーザー数をそれぞ表示します。
項目毎の数値 (FIELD STATISTICS):トータル時間、入力時間、ためらっている時間、再入力、空欄、離脱の項目毎に詳しいレポートを表示します。
レポートデータの日付での絞り込み
フォーム分析のレポートは日付でフィルターをかけることができます。漏斗ボタンをクリックし、表示されたダイアログにて日付範囲を選択し、APPLY をクリックします。
コンバージョンファネルレポート
デフォルトで表示される CONVERSION OVERVIEW では、フォームに到達した (LANDED)、入力した (INTERACTED)、フォームを送信した (SUBMITTED) ビジター数と、離脱率を表示します。
画面下部から 日付の範囲グラフ を選択すると、日毎のコンバージョンレートの推移を確認できます。
項目毎の数値
項目毎の数値(FIELD STATISTICS)では、次の項目に関して詳細なデータを表示します。パラメータをクリックすると、項目毎のレポートデータが表示されます。
TOTAL TIME (トータル時間)
フォーム項目上でかかった時間の平均です。入力に要した時間に、ためらっている時間を足したものです。
計算方法:入力時間+ためらっている時間の合計を算出します。
入力時間 + ためらっている時間
INTERACTION TIME (入力時間)
項目の入力時間の平均。単純なテキストボックスの入力に時間を要している場合、項目のエラーに加えて、不明瞭、あるいは間違ったプロンプトが出ている、回答を直している、などの状況が考えられます。
計算方法:ビジターが、項目をクリック、もしくはTabを使ってフォーカスし、入力を開始したタイミングで計測開始されます。
HESITATION TIME (ためらっている時間)
項目の入力をためらっている時間の平均。長い時間ためらっている場合、何かその項目で分かりにくい点があると考えられます。項目は、分かりやすく入力しやすいよう設計しましょう。
計算方法:マウスが項目上にある、もしくは項目上でマウスがアイドル状態になっている状態の時に計測されます。
例えば、ビジターが項目をクリックして何も入力しない時間が3秒間あり、その後入力完了した場合、HESITATION TIME は 3秒です。
REFILLED (再入力)
1回入力したデータに、変更を加えたビジターの割合。
例えば、ビジターが項目に何か入力し、項目を一旦離れた後、また戻ってきて入力を開始した場合に REFILLED としてカウントされます。
計算方法:入力された数を分母、再入力された数を分子とし、その割合(%)を算出します。
(再入力された数 ÷ 入力された数)× 100
IGNORED (空欄)
項目を空欄のまま、もしくはデフォルト値を変更しないでフォームを送信したビジターの割合。
テキストボックスの入力で検証エラーになり、送信できなかったテキストボックス入力も、デフォルトでは IGNORED と判断されます。 (デフォルトの状態を変更するには、VWOのAPIを利用して、検証エラーが起きて送信できなかった場合も IGNORED と判断しないフィールドを指定するコードを書く必要があります。)
計算方法:送信されたフォーム数を分母、この項目を空欄のまま、もしくはデフォルト値を変更しないで送信されたフォームの数を分子とし、その割合(%)を算出します。
(空欄のまま送信された数 ÷ 送信された数)× 100
DROPPED(離脱)
フォームを送信しないで特定の項目を入力している最中に離脱したビジターの割合。この数が多ければ、その項目に何か問題があると考えられます。
例えば、ビジターが項目2を入力し、次の項目3を入力しなかった場合、項目3で離脱したと判断されます。
計算方法:フォームに入力したビジター数を分母、その項目で離脱した数を分子とし、その割合(%)を算出します。
(離脱した数 ÷ 入力した数)× 100