ビジターレコーディングでユーザーの情報を保護する
この記事では、レコーディングでユーザー情報を保護する2つの方法についてご案内します。
キー入力の匿名化 (Anonymize all key presses)
CSS要素の匿名化、ホワイトリスト化 (Anonymize: CSS Elements, Whitelist: CSS Elements )
データ収集設定の変更
ビジターレコーディングのデータ収集設定を変更するには、
ALL DATA 画面から、右上の歯車ボタンをクリックします。
CONFIGURE 右横の鉛筆アイコンをクリックします。
キー入力の匿名化
VWOではすべてのキー入力を匿名化することで、VWOのサーバーに個人情報や機微情報(センシティブデータ)を送信しないよう、デフォルトで設定されています。
そのため、Anonymize all key presses のチェックボタンは、画面上からはチェックを外せないようになっています。
このオプションのチェックを外すには、弊社サポート窓口までご依頼いただく必要があります。ただしこのオプションのチェックを外した後も、次の入力項目はVWOサーバーへ個人情報を送信しないよう引き続き匿名化されます。
パスワード欄
電話番号、クレジットカード番号、社会保障番号、クレジットカードのCVV、の連続した3桁の数字
CSS要素の匿名化、ホワイトリスト化
キー入力の匿名化に加えて、入力項目ではない要素も、個人情報が表示されそうなものを隠すことができます。注文のサマリ、チェックアウトページなどが例として挙げられます。
入力項目ではない要素を匿名化するには、2つの方法があります。
①要素のHTMLタグにクラス名 nls_protected をつける
要素のHTMLタグに、匿名化を示すクラス名 nls_protected をつけると、その内容を特殊文字でカバーし、情報が表示されなようにすることができます。
下記例は、送付先住所画面のサンプルです。氏名や住所を匿名化するために、要素のHTMLタグに匿名化を示すクラス名をつけました。
コード
<p>送付先住所</p>
<table border="2">
<tr>
<td>氏名:</td><td class="nls_protected">アッション太郎</td>
</tr>
<tr>
<td>住所:</td><td class="nls_protected">東京都目黒区....</td>
</tr>
</tbody></table>
ユーザーに表示される画面
送付先住所
氏名:アッション太郎
住所:東京都目黒区....
レコーディングで表示される画面
②VWOでセレクタパスを指定して匿名化、ホワイトリスト化
上記はコードを編集して匿名化する方法ですが、VWOの画面から要素を指定して匿名化することも可能です。データ収集設定変更画面の ANONYMIZE / WHITELIST ELEMENTS から、要素のセレクタパスを入力します。
Anonymize は 匿名化したい要素のCSSセレクタ、Whitelist には匿名化しない(=ホワイトリスト化したい、つまりレコーディングで表示されてもOKな)要素のCSSセレクタを指定します。
Attention!
デフォルトでパスワード欄や、連続した3桁の数字はすべて匿名化されています。ホワイトリスト化しても、これは変更されません。